MESSAGEメッセージ

はじめまして。株式会社大創の代表取締役 藤井 勇作です。
この大創という会社は、家づくりの素人だった僕が30歳のときにつくった会社です。

起業のきっかけは、念願のマイホームが、理想とは程遠い出来上がりになってしまったこと。長年温めていたドキドキやワクワクが不完全燃焼のままくすぶり、自ら「家をつくる側」に立つことを決めたのです。

今でこそ「D's HOMEが良い」とご依頼いただけるお客様も増えてきましたが、ここに至るまでには、たくさんのドラマがありました。
なぜ、私たちは「D’s HOME」をつくっているのか。
なぜ、永く愛される家をつくりたいのか。
大創の歴史を通して、僕たちが大事にしている想いに触れてもらえると嬉しいです。

僕はずっと「自分の家」に憧れていました。母子家庭で、アパートや借家を転々とする暮らしの中で育ち、実家というものを知らなかったのです。

いつか、自分の家をつくろうー
そう恋焦がれた夢が叶ったのは26才のとき。結婚するよりも先に念願のマイホームを建てました。

しかし、家づくりのことを何も知らなかった僕は、工務店の人にいわれるがまま。自分の家を建てているはずなのに、なんだか蚊帳の外で話が進み、出来上がった家は、テンプレートを組み合わせただけで、僕の理想とは程遠いものでした。
正直言って「がっかり」。長年温め続けていたドキドキもワクワクも不完全燃焼のまま、僕のマイホーム体験は、なんとも後味の悪いものになってしまいました。

「自分と同じように、せっかくのマイホームに納得できていない人がいるんじゃないか？悔いが残っている人がいるんじゃないか？」
そう気づき、「なら僕が、幸せな暮らしを叶える家づくりをしよう！」と決めました。

30歳の誕生日に、この「株式会社大創」を設立しました。
しかし、会社をつくったからといって仕事が勝手に舞い込んでくるわけではありません。特に最初の3年間は本当にしんどい時期が続きました。

当時は、地元で圧倒的シェアを誇る競合の工務店さんもありました。それに対し、できたばかりの小さな会社に家づくりを任せてくれる人はほとんどいませんでした。
そんな苦しい時期を乗り越えられた背景には、実は、僕の友人たちの存在がありました。結婚し、子どもが生まれた友人たちが、大切なマイホームづくりを託してくれたのです。

少しづつ地元に僕たちが建てた家が増えていき、大創がどんな家をつくるのかを知ってもらうことができたことで、ようやく事業を軌道に乗せることができました。

今、大創は観音寺エリア・西讃エリアで着工戸数でナンバーワンのシェアを誇りますが、その1歩目、2歩目には、何の実績もなかった僕たちを信じて、大切な家づくりを託してくれた友人たちの家があります。
あのときのありがたさや、「絶対にいい家をつくるぞ！」という責任感と情熱は、今も僕の家づくりにかける根源的なエネルギーになっています。

大創では「D’s HOME」というブランドで家づくりをしています。そこではシンプルに、僕が好きな家、僕が住みたい家を目指しました。

僕自身が家づくりで苦い体験をしたからこそ、今、自分たちが建てる家にはしっかりとこだわっています。

D's HOMEのこだわりは3つあります。
①シンプルなデザイン
家は何十年も住むものだからこそ、そのときの好みや、流行り廃りに左右されない、シンプルなデザインを推奨しています。

②リビングにカーテンをつけない
目指したのは、解放感とプライバシーの両立。窓の位置やサイズを工夫した設計で、カーテンをつけないのに、周囲の目線も避けることを可能にしています。

③こだわりの素材・構造・性能
快適性や安全性を犠牲にした家では、皆が健康的に安心して暮らすことができません。愛着を持って、永く住んでもらうことを前提とした家づくりをしています。
このコンセプトを守りながら、お客様の「理想の暮らし」をしっかりとヒアリングして、押しつけではなく、皆が納得できる家づくりを行っています。

僕たちはD’s HOMEというコンセプトで、大創という組織で家づくりをしていますが、それ以上にひとりひとりが自分事として、一仕事人としてプライドをもって仕事をしてほしいと考えています。

社員にも、「あの家は、お父さんが作ったんだよ」「あっちの家は、お母さんが設計したんだよ」と自分の子どもたちに自慢できるような家づくりをしてほしいと伝えています。

僕自身も、常に勉強の繰り返しです。
工務店の仕事は、まちをつくるということにも直結します。僕たちが建てた家で、まちの輪郭ができていきますし、人々の暮らしを守るためには、安心して永く住み続けられる家が欠かせません。

「工務店がまちの主役になる」。
少しおこがましいかもしれませんが、それくらい地域にとって自分たちはなくてはならない存在なのだという誇りを持って、まちに貢献するという気持ちを忘れずに、日々精進を続けていきます。